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ーーあなたが目を覚ますと、見知らぬ部屋にいた。
そして記憶がよみがえる。
『ミステリー研究会です!今回の学祭では脱出ゲーム作りました〜』
『学園にまつわる五つの不思議をめぐる脱出ゲームです~』
『あ、そこのお兄さん。よかったら遊びに来ませんか』
『お兄さん、記念すべき1人目のお客さんなんです!この参加リストに名前を記入してもらえれば、すぐに遊べますよー!』
ーーそうだ。
謎解きを遊ぶためにきた学園祭で、誘われるがままにミステリー研究会の作った脱出ゲームに参加したのだ。
どうして気を失っていたのかわからないが、とりあえず、あたりを見渡してみる。
すると交流帳が目に入ってきた。
交流帳を読むと、ーーーなるほど、今参加しているのは定番の脱出ゲームのようだ。
これから出てくる謎を解いていくと、ここから脱出する事ができるのだろう。
1人目の挑戦者という事で、謎解きへの意気込みを書き込んでおくことにした。
書き込みを終えてから顔をあげると、交流帳の横にある額縁が目に入った。
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